聖林檎楽園学園は竹本泉の作品に登場する学校。巨大で変な出来事がよく起きる。
解説と言っても竹本泉作品を説明するのはまあ、野暮なのでゆるめな感じで。
・江崎まりあんシリーズ
『アップルパラダイス』
聖林檎楽園学園の初出。江崎まりあん、西園寺京子、朝ヶ丘絵理子らがメインキャラ。
基本的な流れは、ちょっとした変な出来事に遭遇、みんなで変な仮説を立て合う、変なオチ、といった感じ。ページ数が少ない分密度が高めで、オチのツイストが効いたものが多い。『うさぎパラダイス』でぎりぎり保っていた変さの枷が外れている。
以下『アップルパラダイス』収録。
「ふえるまど」
日常に退屈していたまりあんたち。校舎の一番端に窓の外から見たときだけ、窓の幅分の部屋が出来ているのを発見する。
このマンガがどういうものかよくわかる第一話。後に変な出来事が起きまくると思うと、ふつうで退屈と言っている状況はかなり変。
「たまごたまご」
学園の校庭には至るところに大穴が開いている。その中で謎の卵を発見する。
竹本泉お得意の地下ダンジョンもの、ではなく謎の卵がメイン。オチがかなり脱力系。
「みいらののろい」
学園の裏手には中王国時代のファラオの墓がいくつかある。王の玄室を発見した調査隊一行は副葬品を持ち帰るが、次々に入院。ミイラの呪いを疑うが……。
まりあんの友人、西園寺京子のアレな倫理観が光る(?)ミイラがかわいい。
「せいどうのとうだい」
学園の校庭の一角には巨大な青銅の像が建っている。まりあんたちは灯台守をすることになるがハリケーンが上陸する。
アクションがあって楽しい。神話上の生き物がさらっと出で来るけど、今更驚きはしない。
「いずみわく」
校舎の隅でボーリング調査を行ったところ、温泉が湧く。しかし温泉には謎の効用が。
カラーで水着回。オチ以外の変さは薄めだが、古生物がかわいい。
「ころもがえ」
ロビーに飾られた少女の肖像画。五年に一度、制服を変える衣替えで会えると言われるが。
コスプレもの。せ~ふくものなどで登場した制服も。少女に対して15歳~18歳じゃないだろ、とツッコむ先輩も何歳なのだろうか。制服を描くのが面倒で変えたいがためにこんな話を描くなんて、極めてロジカルである。
「かねのおと」
17の時計塔のうち一つだけ鐘の音がずれている。まりあんたちは直そうとするがなぜかずれたままに。
わりとベタなネタではある。一度気になるとずっと違和感が消えないのはけっこうあるある。
「おおそうじ」
年に一度の大掃除。掃除機を使ったときに出てきた謎の男とは。
踊る貧乏神がファンシー。本の山の近くで掃除すると、貧乏神がいなくても掃除が終わらなくなる。
「すいせいくる」
彗星を発見したエミリオ。しかし彗星は地球にぶつかる軌道に。
カラーで服がボロボロになるお色気。竹本泉のドライなペーソスが冴える。彗星とボロボロの服にあまり関係はないけど、やっぱり終末感は重要。
「あっぷるぱらだいす」
創立の歴史が謎の聖林檎楽園学園。そんな中、一階の階段にも手すりがあることから地下を発見する。
ダンジョン探検。年代が滅茶苦茶な生徒手帳やフィルムに笑った。なんでタイトル回収しているのか、思いつかなかったにしても謎。
「ながれもの」
学校の裏手の海に幽霊船がやってくる。
カラー。というわけで水着回。ちょっと呪われちゃってね。というとぼけたテンションがかなり竹本泉的。
「かおのいし」
流星群のあった翌日、謎の石像を発見する。
謎の石像に対する議論が楽しい。が、冒頭もオチもその議論をぶっちぎる。ロジックとオフビートのバランスがちょうどいい、のか?
「みずのそこ」
コインを投げると幸運が訪れると言われる噴水。しかし、謎の事故が多発する。
京子のアレな倫理観が再び。舌を出して暑がるまりあんがかわいい。
「ねこじだい」
平和な生活の裏には猫の活躍が。
まりあんのペットの猫がメイン。けっこうホラーかも。
「あめどおり」
なぜかまりあんだけが傘を差して登校してくる。
通りを通る通り雨。電車内で傘を使った形跡があるのが自分だけとか、わりとあるかも。
「そらにたいようが」
暑さを感じていると、空に二つの太陽が。
真冬でカラーじゃないけど水着回。議論を重ねたのちの脱力系なオチにニッコリ。
「ねむいごご」
昼寝を繰り返す京子。京子にエミリオがキスすると今度はエミリオが眠り続けることに。
キスしまくり。時計棟の一つに眠り姫の糸車があるという発想が変。
「さむいあさ」
凍結した道路を滑りながら登校すると、校舎が氷漬けに。
「かねのおと」の続編。好き勝手描いているわりに、一度描いた設定はなかったことにせず真摯な姿勢。
「とおりみち」
レクリエーション週間は学校が休校に。何か理由があるのではと疑うが。
現実でもありそうな気がする変さ。害がなくて小さくても、うじゃうじゃ密集していると気持ち悪いを通り越して怖い。
「は」
歯痛に悩まされ、大食いの京子がお菓子を食べない。周囲は歯医者を勧める。
オチ以外は変でもないか。食べても太らない人はうらやましい。
「ながれるみず」
学園の廊下に川が流れる。その源流とは。
変な出来事に順応して楽しもうとする生徒たちも変。
「なみだめ」
山から強い風が吹きおろし、目にホコリが入って真っ赤に。
目が痛い→赤い目→うさぎという論理的な展開。
「ものかき」
変な小説を描くまりあん。しかし現実の方が変だった。
変な小説を読みたいです。実際、このマンガの普通の基準がわからなくなる。
「なつのひのおもいで」
夏休みを満喫するまりあんたち。夏はあっという間に過ぎ去る。
時間そのものが短くなったら、その長さをどのように観測すればいいのだろうか。
「やまあるき」
少しずつ山が移動している形跡を発見する。
『ルプ☆さらだ』のやまあるきの回よりもストレートなアイディア。どっちもどっちで変ではある。
「たいふういっか」
登校するが台風で休校になる。その上、校舎に浸水する。
あとがきで語る通り、最後の大ゴマのビジュアルがメイン。スライムみたい。
「こうしゃのつながり」
校舎の窓から財布を落としたまりあん。しかし繋がっているはずの場所に行けず拾うことができない。
校舎の繋がりを考察するパートが面白い。空間移動がありがちって、感覚が麻痺してくる。
「あふれでるみりょく」
エミリオがプレゼントしたイヤリングを付けた京子が色っぽくなる。
くれた相手に惚れるイヤリングは本命ではない人用、という逆説が竹本泉らしい。
「ふゆばのなつ」
氷からレーザー。
水着回で雪だるま回。かなり変なアイディア。
「つきのよる」
月の陰に星が見える。
冬の空で蜃気楼?蜃気楼の月と作中で他に挙げられた仮説のどれが一番変なのか判別できない。
「ひとりよぶん」
クラスの人数と席の数が一致しない。
ロジカルで脱力系のオチとファンタジーなオチの、二重のオチ。侘しさを感じさせる絵理子の表情が絶妙。
「いどのそこ」
陥没した地面の中に、突然井戸が表れる。
掘り下げたのではなく、掘り上げたという解決がエレガント。他はいろいろ謎。
「こえ」
猫と声が分離する。
相変わらず変なアイディアだが、これ以上アイディア発展をさせないのも竹本泉らしい。
「あめのひは」
梅雨が長引き、洗濯物が乾かない。
長引く梅雨より、じめじめしてイライラするのがメイン。
「うみのそこ」
海岸に打ち上げられた漂着物。一方、海底にハイウェイを発見する。
海底のハイウェイだけでもすごいインパクトなのに、そこを沈没船が通るからもっとすごい。
「ねっぱなひび」
異常な熱波に襲われ、連日真夏日に。
カラーで水着。38度を超える程度の真夏日が続く程度の異常気象は別に変でもないか、とおもってしまう。
「ねこのなは」
猫の分裂と名前の変更。
珍しく一切超常現象が起こっていない。ある意味そっちの方が変かも。
「まるいわ」
ミステリーサークルを発見する。
大蛇かーっ
「ゆきのだるま」
大量の雪だるまが出現する。
雪だるま回。豪雪も自然現象だし、雪だるまも自然現象。
「ふゆのくらし」
ストーブのために石炭を掘り起こす。
逆説的なオチが素晴らしい。竹本泉のキャラは薄着より厚着していた方がかわいいと思う。
「はるのこえ」
インフルエンザが流行する。
変じゃない話。まあ疫病が蔓延しても日常は日常。
以下、『アップルパラダイス』以外の江崎まりあんが登場する作品。
「あっちのやね こっちのやね」『よみきり♡もの』二巻収録
時計塔に上ると、必ず向こうの棟から振り返される。
『よみきり♡もの』一巻収録の「あっちの屋根 こっちの屋根」を踏まえた作品。ちょっとした変なきっかけ、変な仮説を立て合う、変なオチ、という『アップルパラダイス』のフォーマットも踏襲。『アップルパラダイス』のというより竹本泉作品のと言った方が正確だが。
「あかいみち」『よみきりものの… ヒトライフ』収録
梅雨と同時に熱気も長引く。
静電体質と赤道祭り。京子のイライラがメインでと目に見えないはずのラインが停滞していたというオチは『アップルパラダイス』の「あめのひは」のセルフリメイクといった趣。
まえがき『よみきりものの… 北国楽園』
まえがきにまりあん、京子、絵理子、エミリオが登場。この巻に聖林檎楽園学園ものが収録されているわけではないが、一応。
「せいふくもの」『せ~ふくもの』収録
転校先で知り合った女子の野望とは。
竹本泉のパワフル系女子の極北。小学生の西園寺京子らしきキャラの写真と寄せ書きが登場。
「うじゃうじゃパラダイス」
『うさぎパラダイス』と合同のイメージアルバム。歌とインスト曲。聖林檎楽園学園校歌の雰囲気がいい感じ。
・明治梅シリーズ
『アップルパラダイス』より後の聖林檎楽園学園が舞台。明治梅、広岡修造、恵理子らがメインキャラ。『よみきり♡もの』特有のゆったりと間を取ったテンポが特徴。ビジュアル的なイメージが先行したような素直なネタやオチが多い反面、その分『アップルパラダイス』的な妙にロジカルなユーモアが控えめ。
「りんごのひみつ」『よみきり♡もの』6巻収録
学園の至るところにりんごが置かれている。
数年前のフィルムとして、京子やまりあん、エミリオ、絵理子が登場。学園中に置かれたりんごのイメージが抒情的(?)
「たつはしら」『よみきり♡もの』8巻収録
学園に用途不明の古びた柱が多数。
『アップルパラダイス』収録の「すいせいくる」の続編?ある意味そのまんまなオチ。
「ゆきだるまがやってきた」『よみきり♡もの』10巻収録
真夏の道端に雪だるまを発見する。
雪だるまで水着回。雪だるまが動く普通(?)の話。
「あおいめ」『よみきりものの… 魂のにぎわい』収録
青い目の石像を発見。石像にお祈りすると目の色が変化してしまう。
ブックスパラダイスの森永う子らしき人が登場。明治梅シリーズはオチのツイストが少なめで変は変でも、抑制気味。
・有葉・テイストタワー・姫シリーズ
有葉・T・姫、徳幕かおる、小々雨椿らがメインキャラ。『よみきり♡もの』、『よみきりものの…』のころは一つの大ネタに対して少し脱線しつつゆるくまとまるような構成が多かったが、『シンリャクモノデ』ごろになると一層、脱線や小ネタへの注視が強くなる。アイディアストーリーというよりキャラコメディ的な要素の方が強い。
「シンリャクソノ17」『シンリャクモノデ』3巻収録
謎の胸像を集めた姫。そのときなぜか雪が降るように。
聖林檎楽園学園もの特有の変な仮説のディスカッションが薄く、明治梅シリーズ以上にスラップスティック色が強い。姫の性格のせい?
「人魚Days」
カラーのゲームなので水着。BGMがないのは残念だが、いつものノリのマンガを読んでいるように楽しめる。まえがき、メイキング、あとがきも付いていてお得。
・森永う子シリーズ(ブックスパラダイスシリーズ)
聖林檎楽園学園の第二図書館が舞台。森永う子、遠東、恵里子ら図書愛好倶楽部のメンバーがメインキャラ。明治梅シリーズ以上に変な出来事に順応的。迷宮的な図書館のイメージが魅力的。
「ブックスパラダイスVol.1」『よみきり♡もの』3巻収録
図書館の奥に霧を見つける。そのころ謎の人物が本を借り出しに来る。
オチは特にないが、展開が変。
「ブックスパラダイスVol.2」『よみきり♡もの』3巻収録
本の中に鍵を発見。図書館中の模様と鍵を照らし合わせる。
本がたくさんあるとうれしい。ナンセンスというか、にへっと言った感じのオチ。
「ブックスパラダイスVol.3」『よみきり♡もの』5巻収録
なぜか本が散らばり続ける。
本の分類は重要。ブックスパラダイスはアップルパラダイス的なノリは控えめ。変ではある。
「ブックスパラダイスVol.4」『よみきり♡もの』9巻収録
本を濡らしてしまい、アイロンをかけるう子。一方謎の訪問者が本の整理を迫る。
珍しくオチがある。本にアイロンって効果あるのだろうか。
「ブックスパラダイスVol.5」『よみきりものの… 魂のにぎわい』収録
沙漠をさまよい本を回収する。
水着。沙漠の向こうに学校が見えるシーンがシュール。日向に本を放置してはいけない。
・山嶺茜子シリーズ
『あかねこの悪魔』
第二図書館が舞台。山嶺茜子、辻島透、島根小月らがメインキャラ。本の中に入り、本のつじつまを食べてしまう紙魚を捕らえる。ブックスパラダイスのキャラも時々登場する。本の世界に入り込むこと以外は、ほとんど変な出来事が起きない。またどたばたしたエネルギッシュな部分も本の世界で集約されているので、日常パートは落ち着いた緩い会話劇がメイン。
以下『あかねこの悪魔』収録
「第1章」
変な本が多い第二図書館に入り浸る山嶺、辻島。謎の赤猫に触れた辻島が豹変し、山嶺、辻島は本の世界に入り込む。
再読したり人と話すと、本の内容が食い違うことはよくあるけど、それは本自体の内容が書き換わっているからだ、というアイディアが楽しい。
「第2章」
「第1章」の続き。
つじつまの十分整った本の世界は存在し、紙魚につじつまを食べられすぎると世界が終わってしまう、というのはけっこう怖い。
「第3章」
つじつまの合わない本の世界は書き割り。
アップルパラダイスの夜の空が書き割りであることを考えるとホラー。
「第4章」
古典の内容がなかなか変わらない=紙魚に食べられない理由付けが鮮やか。
「第5章」
バニーガールのコスプレ。
衣装が違うとテンションが変わるのは『しましま曜日』的かも。
「第6章」
第一図書館のつじつまの悪魔。
試験前に本を読むのは危険。
「第7章」
第一図書館のつじつまの悪魔と出会う。
アレな抄訳は紙魚のせい。自分から本の内容を変えようとする茜子がアクティブ。
「第8章」
優等生の茜子。第一図書館のつじつまの悪魔でも取り付ける辻島。
水着。メイド服もサービス。
「第9章」
また海に水着。
サーフィンするつじつまがシュール。
「第10章」
犬がかわいい。
ラブコメ要素。犬がかわいい。
「第11章」
第一図書館のつじつまと再会。
ダイエットは大変。バローズパロディのミステリは実際にありそう。
「第12章」
第一図書館のつじつまである島根小月と知り合う。ローマ街道とローマ水道。
本の中に入っている間は、居るページに記述される。変。
「第13章」
うさぎなんぎ。
『ねこめ~わく』のセルフパロディ回。山嶺は厚着でもこもこしてるほうが可愛いな。
「第14章」
少年探偵ポポタ。アクティブに干渉して本を書き割り化から救う。
エドワード・ファーロングに辛辣。ショタ萌え回?
「第15章」
第二図書館閉館。ブックスパラダイスのキャラたちが学園を卒業。小月が図書愛好倶楽部に入会。
学園にとどまる恵里子が切ない。西部劇のコスプレの茜子がかわいい。
「第16章」
図書愛好俱楽部の新体制。
江里子登場。挿絵と本文は不可分。イオニア式どドーリア式の違いは自分もさっぱりらからない。
「第17章」
三人で紙魚取り。
水着でサービス。ラブコメっぽい。
「第18章」
賢者探偵キケリナ様。
百合でキス。
「第19章」
図書館都市。本の中の本も読める。
読めなくても面白そうな本は魅了的。
「第20章」
現実の肉体の状態も本の中の自分に影響を与える。水着でラブコメ。
隠し本棚はロマン。霧のカーニバルがシュールで怖い。
「第21章」
小月と辻島で本の中に。
コスプレした辻島がかわいい。
「第22章」
本に合ったコスプレしかできないことに気が付く。
メイド萌え。
「第23章」
賢者探偵キケリナ様(ロリ)。キスはサービス。
ラブコメ感が強い。三角関係?
「第24章」
キスしたことを気にする。紙魚捕りの適正の条件。より上の次元からこの世界に紙魚を捕りにくる。
この世界が本の中の世界であることが明かされるが、わりとさらっと流すのが竹本泉らしい。『あかねこの悪魔』に入ってくるので、紙魚を捕る上の次元の人はつじつまのコスプレ。
「第25章」
この世界が本の世界であることを受け入れる。
この世界が本の世界である、という大ネタを軸にゆるゆる会話する構成が『よみきり♡もの』っぽい。
「第26章」
読んだイメージと本の世界でキャラが違う。兄弟の話。
実写化してキャラのイメージが違うのはけっこうある。
「第27章」
学園中に謎の石像。
珍しく学園の変なものが話題に。(特にオチはないが)
「第28章」
本の中での言動はTPO。
高笑いは変じゃないらしい。
「第29章」
石像は変さの象徴。
事故でキスはラブコメの基本。
「第30章」
図書館にねずみが。
いろいろラブラブ。
「第31章」
読書と水泳。
カラーなので水着。海岸で読書してみたい。
「第32章」
卒業後の進路。第5図書館を発見。
動くミイラ大好き。本に入らなくても聖林檎楽園学園のミイラは動くが。
「第33章」
発見した第5・6図書館の探索。
面白そうな本ばっかり、の場面で変なタイトルが並んで笑った。
「第34章」
第6図書館のつじつま、八王子独楽子登場。
百合サービス。犬の紙魚はかわいい。猫だと『かわいいや』のぬいぐるみを思い出してしまう。
「第35章」
茜子たちの受験。
ネコミミでキス。すごくオタクっぽい。大学の図書館には18禁コーナーが欲しい。
「最終章」
大学合格。大学でも紙魚捕り。
つじつまで遊ぶ江里子や、大学生の森永う子との会話など。あんまりしんみりせず、ゆるく完結。